FOOD
特別なショコラテリーヌ
だれかを好きになるということは、
ほんとうにすてきなことだとおもう。
先日、とある恋するすてきな女性が、
「バレンタインにテリーヌをつくろうと思います」
と、話してくれた。
付き合って間もない大好きな彼に贈るそうだ。
テリーヌとはなんぞや?
聞き慣れない単語を調べてみると、
長方形のカタチをした型をテリーヌとよぶらしい。
簡単にいうと、この型に入れて調理されたもの。
フランス料理でチョコレート以外にも、
ミンチやフォアグラ、野菜や魚介など
いろんな具材で作られるようだ。
なるほど、フランス料理か。
どうりで馴染みがないはずだ。
それにしてもテリーヌって、
なんてオサレ(お洒落)な響きなんだろう。
フランスでは、「きょうの夕食はテリーヌよ」
なんて会話が日常茶飯事なんだろうか。
テリーヌ。この4文字には特別感が満載だ。
ここでちょっと、想像してみる。
テリーヌをつくると話してくれた
恋するすてきな彼女にとって
テリーヌという響きは慣れ親しんだものなのか、
それとも特別感があるものか
どっちだったんだろう。
もし特別感があるもので、生チョコもいいけれど
大好きな彼のために、ちょっとオサレな
テリーヌにも挑戦してみようかと思ったとしたら
恋って偉大だ。
これまで知らなかった世界への扉をあけてくれる。
新しいことに興味を持つことや、
挑戦してみようかと思う勇気をくれる。
もう一歩、すてきなわたしになるための
自信と勇気をくれる。
もし彼が、「こんなのつくれてすごいね。」って
いってくれて、「そんなことないよ」なんて
いいながら、心の中でガッツポーズをとる。
そんな日々を繰り返してたら、
いつしか料理が得意になっている。
気づいたら、好きな人の「すごいね」の数だけ
わたしの「すごいね」になっている。
恋にかぎらず、好きになるってすごいなぁ。
好きはすごいのはじまり。
すてきなバレンタインを!